第40回 日本がん看護学会学術集会(2026年2月21日(土))に登壇させていただきました。
今回登壇したのは、患者・家族参画企画
**「看護レンジャー ~その悩み私たちに任せてください!~」**です。
この企画では、専門看護師・認定看護師5名がそれぞれの役割や活動について紹介し、がん体験者やご家族が感じている気がかりや困りごとについて、看護師がどのようなケアを提供できるのかを対話を通して考えました。患者さんやご家族と看護師が直接話し合うことで、互いの理解を深めることを目的とした企画です。


「患者・家族参画」とは、患者様やご家族、市民の方々の経験や想いを、今後の治療やケアの研究開発や医療の運営に活かしていこうとする取り組みです。
2023年に策定された第4期がん対策推進基本計画では、初めて「患者・市民参画の推進」が盛り込まれ、現在では多くのがん関連学会で患者・家族参画企画が導入されています。 今回この企画に参加するきっかけとなったのは、広島県で訪問看護事業の管理者をされている、がん看護専門看護師の浜本千春さんからの推薦でした。
「がんを患う人やそのご家族に訪問看護の話をしてほしい」
その言葉をいただき、自分の経験や想いが誰かの役に立つのであればと思い、登壇を決めました。
当日は正直、緊張というよりも少し“ビビって”いました。
一緒に登壇する「看護レンジャー」の皆さんは経験豊富な方ばかりで、「自分の話で訪問看護の存在や必要性を伝えられるだろうか」と不安もありました。
参加者は当初30名ほどと聞いていましたが、当日は立ち見が出るほどの盛況で、最終的には約50名以上の方が参加されていました。
企画が始まると、がん治療の副作用への対応や、医療従事者と患者・家族との認識の違いなど、さまざまな意見が出ました。
その中で、ある参加者から
「訪問看護は高齢者でないと受けられませんか?」
という質問がありました。
確かに訪問看護は高齢者の利用割合が高いですが、実際には0歳から利用することができ、介護保険だけでなく医療保険でも利用できます。
そのことをお伝えすると
「医療保険でも受けられるんですね!」という声が上がりました。
その瞬間、会場の空気が少し和らいだように感じました。
「もしかしたら自分も利用できるかもしれない」
「支えになってくれる資源があるかもしれない」
そんな安心感が広がったように思います。
同時に、訪問看護の存在や役割がまだ十分に知られていないことも実感しました。
がんを患う患者様やご家族だけでなく、さまざまな病気や生活の不安を抱える方々に、訪問看護を知ってもらい、必要な時に利用してもらえるようにしていきたい。
今回の経験を通して、改めてその思いを強くしました。
今回の「看護レンジャー」の企画は学術集会で一区切りとなりましたが、
「誰かの大切な人」が、過ごしたい場所で過ごせるように。
その実現のために、これからも訪問看護の啓発活動に関わっていきたいと思います。

今回も読んでいただきまして、ありがとうございました。
また次回お会いいたしましょう。
